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賃貸を探し始めたとき、最初に思ったのは「これ、思ったより難しいな……」だった。
離婚して、仕事はある、子どもを育てている、なんとかやっていける——そのくらいの自信はあった。でも実際に動いてみると、「シングルマザーが賃貸を借りる」ということには、いくつかの見えにくいハードルがある。
誰かに教えてもらえればよかったのに、と思ったことが山ほどあったので、今回はそれを全部まとめてみます。
1. シングルマザーの賃貸探し、何が難しいの?
シングルマザーが賃貸探しで難しいと感じるのは、大きく3つに分けられると思っている。
① 収入が低く見られやすい
収入が安定していても、世帯収入として見たときに「1人分」しかない。保証会社の審査では収入の基準を求められることが多く、「ギリギリ通るかどうか」という綱渡りになりやすい。パートや時短勤務の場合はさらに厳しい。
② 保証人が立てにくい
離婚後は、実家の親が高齢だったり、兄弟姉妹に頼みにくかったりして、連帯保証人を用意できないケースが多い。保証会社を使う方法はあるけど、それにも審査がある。
③ 「子どもがいる」というだけで敬遠されることがある
残念ながら、まだそういう現実がある。特に小さい子どもがいると、騒音を懸念した大家さんから断られることがある。「子ども可」と書いてある物件でも、実際に申し込むと渋られることがゼロではない。
こういったことがわかっていないまま動くと、時間とエネルギーを大量に消費してしまう。だからこそ「知っておくこと」が大事だと思っている。
2. 家賃の目安、どう考える?——手取りの何割が現実的か
よく言われるのは「家賃は収入の3分の1以内」という目安だけど、これはシングルマザーには合わないことが多い。
子どもを育てながら生活費・教育費・医療費も出ていく中で、収入の33%を家賃に使うのはかなり苦しい。実感として言うと、手取りの20〜25%以内に抑えるのが、精神的にも現実的だと思っている。
具体例で考えてみる
| 手取り月収 | 25%以内の家賃 | 30%以内の家賃 |
|---|---|---|
| 18万円 | 〜4.5万円 | 〜5.4万円 |
| 22万円 | 〜5.5万円 | 〜6.6万円 |
| 25万円 | 〜6.25万円 | 〜7.5万円 |
ただ、これに児童扶養手当や養育費が加わる場合は、もう少し余裕が出る。逆に、養育費がゼロで不安定な場合は、さらに家賃を抑えた方がいい。
「管理費込み」で考えることが大事
物件情報に「家賃4.5万円」と書いてあっても、管理費が5,000円かかれば実質5万円。このあたりを最初から「管理費込みでいくら」と考えておかないと、予算オーバーに気づかないまま申し込んでしまいやすい。
あとは「更新料」の有無も確認しておきたい。2年ごとに家賃1ヶ月分の更新料がかかる場合、月割りにすると毎月数千円の追加コストになる。長く住むことを前提に考えるなら、更新料なしの物件の方がトータルで安くなることも多い。
3. 入居審査で見られるポイントと対策
「審査が通るか不安」という声をよく聞く。実際にどんなことを見られているのか、整理してみる。
見られる主なポイント
- 収入の安定性:月収が家賃の3倍以上あるかどうかを見る大家さんが多い。正社員かどうかも影響する
- 勤続年数:転職直後は不安定と見られやすい。勤続1年以上あると通りやすくなる
- 過去の家賃滞納歴:信用情報として記録が残っている場合がある
- 保証会社の審査:外部の信用保証会社を通す場合、その会社独自の基準がある
シングルマザーができる対策
まず、収入証明をきちんと用意すること。源泉徴収票・直近3ヶ月分の給与明細・在職証明書などを揃えておくと、審査がスムーズに進みやすい。
次に、「ひとり親であること」をあらかじめ伝えてみること。これが逆効果になる場合もゼロではないけど、最初から正直に話して理解ある大家さん・管理会社を選ぶ方が、入居後もトラブルが少ない。
保証人については、家賃保証会社(保証人代行) を使う方法がある。最近は保証人不要で保証会社利用可の物件が増えているので、そこから絞り込む方がスムーズ。
また、礼金ゼロ・敷金1ヶ月などの物件から選ぶと初期費用が抑えられる上に、「条件に柔軟な大家さん」の可能性が高くなる、という傾向もある(あくまで傾向として)。
4. 物件の探し方——条件の絞り込みのコツ
闇雲に探していると、時間と体力を消耗するだけになってしまう。条件の絞り込みに順番をつけておくと、動きやすくなる。
優先順位をつける3つの軸
- 生活圏:子どもの保育園・学校、自分の職場への距離。ここを外すと毎日が消耗戦になる
- 予算(管理費込み):上限を決めたら、それ以上の物件は最初から見ない
- 条件(子ども可・ペット不可など):スクロールして後で気づくより、最初にフィルターをかける
ネット検索で意識したいこと
ポータルサイトで探すとき、「子ども可」「保証人不要」「初期費用を抑えやすい物件」などの条件で絞り込むと選びやすい。
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実際に足を運ぶ前に、ネットで気になる物件を5〜10件に絞っておくと、内見の時間を無駄にしない。1日に内見できる件数は多くても3〜4件が限界なので、「候補の優先順位」を事前に決めておくのも大事。
不動産会社の選び方
できれば「ひとり親・シングルマザーの相談に慣れている」担当者のいる会社を選ぶといい。正直、担当者によって紹介してもらえる物件の幅も変わる。「シングルマザーで探しています」と最初に伝えて、反応を見てみるのも一つの判断材料になる。
5. 引越し費用を抑える方法
賃貸を決めたら、次は引越し費用が問題になる。シングルマザーの場合、一人で子どもを連れて動くので、体力的にも「なるべく楽にしたい」と思うのが本音だと思う。
引越し費用の相場(参考)
荷物の量・距離・時期によってかなり変わるけど、1人+子どもの引越しで、繁忙期(3〜4月)なら10〜15万円、閑散期(5〜2月)なら5〜8万円くらいが目安になることが多い。
費用を抑えるための方法
- 繁忙期を避ける:3〜4月は引越し業者が最も忙しく、料金が跳ね上がる。5月以降に引越せるなら大幅に安くなる
- 一括見積もりを使う:複数業者に見積もりを取ることで、競争が働いて料金が下がりやすい
初めての引越しはここ!
引越し屋
ネットで頼むと安くなる!!
引越し屋
引越しっていくらかかるの?
引越し屋
- 不用品を事前に処分する:荷物の量が減ると、トラックのサイズが小さくなって料金が下がる
- 自力で運べるものは事前に動かす:小物類は自家用車や宅配便で事前に送っておくと、当日の荷物が減る
子どもを連れての引越しは本当に大変なので、費用を多少かけてでも「当日楽にする」判断も全然あり。お金で時間と体力を買う、という考え方で動いた方が長期的に消耗しない。
6. ひとり親向けの住まい支援制度まとめ
賃貸探しをしながら、意外と知られていない制度がいくつかあることに気がついた。使えるものは使っておきたいので、まとめておく。
① 住居確保給付金
離職や収入減少で家賃が払えなくなった場合に、一定期間・一定額の家賃を補助してもらえる制度。収入や資産の要件がある。窓口は各自治体の「自立相談支援機関」。シングルマザーで仕事を失ったタイミングなどに使える。
② 母子父子寡婦福祉資金貸付金(転宅資金)
引越しに必要な費用を低利または無利子で借りられる制度。都道府県や自治体によって上限額は異なるが、引越し費用全額に充てられることも。返済が必要な「貸付」なので注意が必要だけど、無利子に近い条件であることが多い。
③ 公営住宅(市営・県営)のひとり親枠
賃貸より家賃が抑えられることが多い公営住宅は、ひとり親世帯向けの優先枠が設けられていることがある。倍率が高いことも多いが、入れれば固定費を大幅に下げられる可能性がある。入居まで時間がかかるので、「賃貸と並行して検討」するのが現実的。
④ 家賃補助(自治体によって異なる)
自治体によっては、ひとり親向けの家賃補助制度を設けているところがある。金額は月1〜3万円程度のものが多く、収入要件がある場合がほとんど。引越す先の自治体のホームページで「ひとり親 家賃補助」と検索してみると情報が出てくる。
⑤ 生活福祉資金貸付制度
低収入世帯向けに、生活再建のための資金を貸し付ける制度。社会福祉協議会が窓口で、引越し費用にも対応できる場合がある。要件や用途の確認が必要だけど、知っておくと選択肢が広がる。
これらの制度は「知らないと使えない」もの。賃貸を探す前、もしくは並行して、自分が使える制度を調べておくことをおすすめする。
7. 賃貸を探しながら感じたこと
賃貸を探す作業って、なんか地味に消耗するんよね(あ、標準語で書き直す)……賃貸を探す作業は、思いのほか精神力を使う。
「ここいいかも」と思っても、条件が合わなかったり、審査が通らなかったり。子どもを連れて内見に行くのも体力がいる。何より、「早く落ち着きたい」という気持ちがあるから、焦りで判断が鈍くなりやすい。
でも、焦って決めた家に長く住むのは、もっとつらい。
だから、「妥協してもいい条件」と「絶対に外せない条件」を最初に紙に書いて整理しておくことをすすめたい。私の場合は、
- 絶対外せない:子どもの保育園から徒歩圏内、家賃管理費込みで5.5万円以内
- 妥協できる:築年数、駅からの距離、日当たり
こうやって決めておくと、内見のたびに「どうしよう……」と迷うことが減る。
シングルマザーが賃貸を借りるのは、ゼロとは言わないけど、ハードルがある。でも「ひとり親だから借りられない」なんてことはない。情報を揃えて、準備して動けば、ちゃんと前に進める。
今住んでいる場所が、あなたの安心できる場所になりますように。
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